函館ストーリー「潮風の贈りもの」

きっと、ベイエリアからやって来るに違いない! 僕は、彼女がやって来るであろう、基坂を見た。 潮風が彼女の足音を、僕が待つ元町公園まで運んできた。 ある晴れた夏の日の午後… 僕は暑い日差しを浴びて、一ヵ月ぶりに彼女と…

函館ストーリー「夢の地図」

函館山から見る夜景は あまりにも美しく言葉が出なかった… 私は彼の手を思わずギュッ!と握り締めた ふと空を見上げた 星がよく見えなかった 輝く星より夜景の美しさが勝っていた! 私たちは指で望遠鏡を作り 夏の夜空に夢の地…

函館ストーリー「潮風のフリーウェイ」

街には、北北西の風が吹いている。 元町にある、カトリック元町教会の風見鶏は函館山を指したままだ。   やがて海風は、潮の香りとパンの焼く匂いを運んでくれた。 僕は、彼女が昨日忘れていったチェックのシャツを洗っていた。 …